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「手を挙げる」だけじゃない―考えを伝える力の育て方

5 分前
読了時間: 4分

「授業中、もっと発言したほうが評価されるのでしょうか?」

保護者の方から、そんなご相談を受けることがあります。

確かに今の学校では、覚えた知識だけでなく、自分で考え、その考えを表現する力も大切にされています。

ただし、手を挙げた回数だけで成績が決まるわけではありません。大切なのは、まず自分なりに考え、それを言葉や文章で伝え、友達の意見を聞きながら考えを深めていくことです。

発言が苦手なお子さんも、焦らなくて大丈夫!

短い返事や質問、ペアでの会話、書いてから話すことなど、その子に合ったところから少しずつ始められます。

松本市の学習教室で自分の考えを伝え合う中学生と50代女性講師

学校では、どのような力が評価されているのでしょうか

現在の学校の学習評価は、主に次の3つの観点から行われています。

・知識・技能

・思考・判断・表現

・主体的に学習に取り組む態度

このうち「思考・判断・表現」では、覚えたことを答えるだけではなく、学んだことを使って考えたり、自分の考えを説明したりする力が見られます。

また、「主体的に学習に取り組む態度」も、単に発言が多いか、元気よく手を挙げているかだけで判断されるものではありません。

文部科学省や国立教育政策研究所の資料でも、学習評価は、子どもがどのような力を身につけたかを捉え、次の学びにつなげるためのものとされています。評価の材料には、発言だけでなく、記述、話し合い、振り返り、課題への取り組みなど、さまざまなものがあります。

ですから、

「発言しないから、主体性がない」

「手を挙げる回数が少ないから、評価されない」

とすぐに考えなくても大丈夫です。

大切なのは、発言の回数より「考えの中身」

授業で求められているのは、ただ手を挙げて正解を言うことだけではありません。

「私はこう思います」

「どうして、この答えになるのですか?」

「○○さんの意見を聞いて、考えが変わりました」

このような短い言葉も、立派な学びへの参加です。

人の意見を聞き、自分の考えと比べたり、分からないことを質問したりすることも、「考えを表現する力」につながります。

すぐに答えを出すのが得意な子もいれば、少し考えてから話したい子もいます。

その違いを、積極性の有無だけで判断しないことが大切なのだと思います。

発言が苦手な子は、何から始めればよいでしょうか

大勢の前で話すことに緊張するお子さんへ、いきなり「もっと発言しなさい」と言っても、難しいことがあります。

そんなときは、次のような小さな段階から始めてみませんか?

まずは短く答える

最初から長く説明しなくても大丈夫です。

「はい」「いいえ」や、選択肢から答えるだけでも、声を出す練習になります。

分からないことを質問する

正解を発表するだけが発言ではありません。

「もう一度説明してください」

「ここまでは合っていますか?」

という質問も、大切な学習行動です。

ペアや少人数で話す

教室全体の前では緊張しても、隣の子や少人数のグループなら話せることがあります。

まずは安心できる人数から始めてみましょう!

書いてから話す

頭の中に考えがあっても、その場ですぐ言葉にするのが難しい子もいます。

そんなときは、先に一文だけ書いてみます。

書いたものを読んだり、それを見ながら説明したりするだけでも十分です。

家庭では「正解」より、考えを聞いてみましょう

ご家庭でできることも、難しくありません。

「今日は学校で何を習ったの?」

だけでなく、

「あなたはどう思った?」

「どうしてそう考えたの?」

「ほかの考え方もありそう?」

と、少しだけ問いかけを変えてみましょう。

すぐに答えが返ってこなくても、急がせなくて大丈夫です。

「そう考えたんだね」

と、まず受け止めてもらえると、子どもは自分の考えを話しやすくなります。

焦らず、怒らず、ゆったりと。

会話を正解探しにせず、考える過程を一緒に楽しめたらいいですね。

教室も、安心して言葉にできる場所に

メルク英語教室とMUSCAT Kamada Baseでも、答えが合っているかだけではなく、

「どうしてそう思ったの?」

「どこまで分かった?」

「何が分からなかった?」

と、一人ひとりの考えを聞くことを大切にしています。

大勢の前では話しにくい子も、先生との会話や少人数の活動なら、少しずつ言葉にできることがあります。

話すことも、聞くことも、質問することも、書いて伝えることも、すべて学びの一部です。

その子に合った方法で、自分の考えを表現する力を育てていきたいと思っています。

参考資料

 
 
 

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