更新日:15 分前
こんにちは。長野県松本市のメルク英語教室・個別教室・プログラミング教室の林です。
近年、学力の高い生徒とそうでない生徒の差がますます広がっているように感じます。長年教室を運営してきた経験からも、学力の二極化は確かに進んでいます。その背景には、学校教育の変化や家庭での学習環境、そして「学びの習慣」の違いが深く関係しています。
1. 学習習慣の有無が決定的な差を生む
学力の高い生徒に共通しているのは、「勉強が特別なことではない」という点です。
日常の中に自然と勉強時間が組み込まれており、宿題や復習を“当たり前のこと”として行っています。一方で、学力が低下している層は「テスト前だけ」「わからないから後回し」といった短期的な学びにとどまり、知識が定着しにくい傾向があります。
2. 「小学校の基礎固め」が家の土台をつくる
特に、小学校低学年の学習はすべての教科の基礎となります。この時期に身につけた「読み・書き・計算」の力は、後の学習すべての支えになります。
小学校の基礎固めができていない状態は、まるでコンクリートの基盤がしっかりしていない家を建てるようなものです。一見きれいに建てられていても、地震(=難しい内容)が来たときに耐えられず、学年が上がるにつれてぐらぐらと揺らいでしまいます。
学力の高い生徒ほど、この“基礎の土台”が早い段階でしっかり築かれています。逆に、小学校での「わからない」を放置したまま中学校・高校へ進むと、その基盤の弱さが徐々に表面化していきます。
3. 学校教育の内容が年々高度化している

ここ十数年で、学校で扱う内容は明らかに高度化しています。以前は中学校で習っていた内容が小学校に、高校で習っていた内容が中学校に下りてきています。そのため、基礎が十分でないまま次の学年内容に進むと、理解の遅れが一気に広がってしまいます。
この“内容の前倒し”は、学力格差を広げる大きな要因のひとつです。つまり、「基礎ができている子」はスムーズに吸収でき、「基礎が曖昧な子」はつまずきを繰り返す構造になっているのです。
4. 英語教育の早期化がもたらす「英語迷子」現象
英語に関しては、早くから学び始めた子とそうでない子の差が特に顕著です。小学校低学年やそれ以前から英語に触れている子どもは、英語の音やリズム、単語に親しんでおり、中学校以降もスムーズに学習を進められます。

一方で、小学5年から英語を始めた子どもは、急に大量の単語や文法を学ぶ必要があり、知らない単語の多さに圧倒されて“英語迷子”になるケースが少なくありません。
英語の早期学習が単なる先取りではなく、「英語を身近なものとして感じる体験」になっているかどうかが、後の学力差を大きく左右します。
5. 語彙力と読解力の差があらゆる教科に影響する

家庭での会話や読書習慣の有無も、学力に直結します。日常的にニュースや社会問題について話す家庭では、子どもが自然と社会の動きを理解し、語彙や思考力が養われます。
逆に、限られた言葉だけで生活している子どもは、語彙数が乏しく、文章の意味を正確に読み取る力が不足しがちです。
読書をよくする子どもは、文字から情報を読み取り、想像力を働かせることに慣れています。この“文字情報を読み解く力”は、文系・理系を問わず、すべての学びの土台となります。
6. 「情報を読み解く力」が未来を左右する

映像や音声から得られる情報が増える一方で、「読む力」「考える力」は以前にも増して重要になっています。学力の高い生徒ほど、文字情報を正確に理解し、要点を整理する力を持っています。それは一夜漬けでは身につかず、日常の読書や会話の中で少しずつ育まれるものです。
学力の二極化は、単なる「勉強量の差」ではなく、家庭での環境・習慣・思考の積み重ねの差として現れています。
まとめ:小さな習慣が、将来の大きな差をつくる
学力の二極化は、社会全体の課題でもあります。しかし、日常の中で「読む」「考える」「説明する」といった習慣を少しずつ取り戻すことで、どの子も確実に伸びていきます。
家庭での会話、毎日の読書、そして「わからない」を放置しない姿勢。その積み重ねこそが、これからの時代に求められる“学びの力”を支えていくのだと思います。
【メルク英語教室より】

メルク英語教室では、「小学生の基礎固め」から「高校・大学受験」「社会人の英語再学習」まで、一人ひとりの学びの段階に合わせたサポートを行っています。
早い時期から「読む・考える・伝える力」を育てることで、どの教科にも通じる本物の学力、生きる力の糧となる学力を養っていきます。
















