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従順さより大切な「自立する力」 〜ペットとの違いから考える子育てのヒント〜

はじめに:寄り添い続ける命と、巣立つ命



ペットは生涯、飼い主に寄り添って暮らします。


人の子は、成長とともに自分の考えで選び行動できるようになり、やがて親から巣立ちます。


この違いが、育て方や子育てのヒントにも表れます。


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「従順な子」の安心感と落とし穴


親の言うことをよく聞く子は、見ていて安心できます。


「素直でいい子だね」と周囲からも褒められ、その姿を守りたくなります。


しかし、安心感だけに頼ってしまうと、将来の変化や困難に直面したとき、自分の力で道を切り開くのが難しくなることがあります。


ここに主体性の育て方という視点が必要です。

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ペットは「そばにいること」が幸せ



犬や猫は、飼い主の存在を軸に暮らします。


ごはんも、散歩も、安心できる場所も、すべてが飼い主と結びついています。


そのため、飼い主の言葉や行動に素直に反応することが、生きる力になります。



子どもは「離れること」で育つ



人の子は少しずつ自分で判断する経験を積み、やがて親元を離れます。


小さな選択(洋服を選ぶ、遊ぶ場所を決める)から始まり、進学や就職など人生の大きな決断も自ら行います。


この過程では、親の考えと異なる選択をすることもありますが、それは自立する子どもに成長するための大切な一歩です。

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従順さと主体性は両立できる



「従順さ」と「主体性」は、相反するものではありません。


親の意見を尊重しつつ、自分の意見を持ち、それを行動に移せる力は、社会で生き抜くための大きな武器となります。


これは日々の関わりの中でできる子育てのヒントのひとつです。

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学びにおける「従順」と「自立」のバランス




英語学習



  • 従順型:宿題や指示を正しくこなす力があり、基礎は固まる。

  • 自立型:自分で調べ、会話の機会を作るなど、実践的な力を伸ばせる。


    ➡ 両方の力を組み合わせることで、試験にも実用にも強くなる。




プログラミング



  • 従順型:教材通りにコードを書くことで基本文法を習得。

  • 自立型:エラーの原因を自分で探し、解決法を試すことで応用力が育つ。


    ➡ 自走できるプログラマーは、指示待ちではなく問題解決型。




受験勉強



  • 従順型:計画的に課題をこなし、基礎固めが得意。

  • 自立型:模試結果を分析して自ら学習法を改善できる。


    ➡ 合格には、基礎を守る従順さと戦略を立てる主体性の両方が必要。


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最後に伝えたいこと:しなやかな自立を育てるために



ペットはずっと飼い主のそばにいるからこそ、従順さや依存の中で幸せを感じます。

人の子は、やがて親の元を離れるからこそ、自分で考え行動する力が必要です。


親としてできることは、安全な土台を用意し、その上で自由に挑戦し、失敗し、また立ち上がる経験を積ませること。

それが、主体性のある、自立した子どもを育てる最良の方法です。

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