映像に頼りすぎると聞こえなくなる?—大学の授業で見えたリスニングの意外な落とし穴
- MELC 英語教室
- 11月7日
- 読了時間: 2分
こんにちは。メルク英語教室の林英美です。今日は大学で行った英語のリスニング練習で気づいた、面白い発見について皆さんに共有したいと思います。
はじめに
大学の授業で、映像を使ったリスニングと音声だけのリスニングを比べてみました。どちらも同じ内容のストーリーなのに、学生の反応はまったく違いました。映像があると理解しやすい一方で、実は大切な部分を聞き逃してしまうことがあるのです。
1)きっかけは授業の中の小さな実験
授業では、3分ほどの短い映像を見ながらリスニングをしました。内容は日常的な出来事を描いたもので、特に難しい話ではありません。映像を見終えたあと、学生たちに「覚えていることを話してみて」と伝えました。
2)映像の印象が強すぎた
ところが、多くの学生が話したのは登場人物の表情や場所の様子など、目で見たことばかりでした。誰が何を言ったか、どんな出来事があったかという“耳で聞く情報”は、ほとんど出てきませんでした。
3)音だけにすると聞こえてくるもの
次に、同じ音源を使って映像を消し、音声だけを聞かせました。すると学生たちは、登場人物の言葉の意味や話の流れなど、細かい部分をしっかり聞き取っていました。映像がないことで、耳が自然と集中したのです。
4)映像と音声、どちらが良いのか
映像はわかりやすさや臨場感がありますが、感情や雰囲気に注意が向きすぎて、言葉の内容が頭に残りにくくなることがあります。一方、音声だけでは想像力が働き、言葉の細部まで意識が届きます。どちらが良い悪いではなく、目的によって使い分けることが大切です。
5)授業や学びに活かすために
ストーリーの理解を深めたいときは音声のみ、登場人物の感情や状況を感じ取りたいときは映像つき、といったように目的をはっきりさせるだけで、学びの効果は大きく変わります。
まとめ
私たちは、見える情報に強く引きつけられます。けれども、言葉を通して理解を深める力は「耳」を使うことで育ちます。映像と音声、どちらも上手に使い分けることが、これからの学びには欠かせません。
日常の中でも、少し耳を澄ませて英語を聞いてみるだけで、見え方が変わることがあります。
もし「聞き取れた!」という小さな成功を積み重ねたい方がいたら、メルク英語教室でのリスニング体験も、きっと良いきっかけになると思います。





























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