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「アニメもiPhoneも「誰かが作ったもの」。じゃあ、ウチの子は何を作れる?」

メルク英語教室の林です。さて、今日は皆様に質問から始めてみたいと思います。


Q:YouTube、Netflix、iPhone、Google…。

  今、皆さんが毎日使っているものは、どこの国のものでしょうか?


A:スマートフォンはアメリカのApple、検索エンジンはGoogle、動画はYouTube、ドラマはNetflix…。

生活の中にあふれる便利なデジタルサービスの多くは、アメリカの企業が作ったものです。


日本のITは、なぜ遅れたのか?

~韓国や中国との比較~


韓国にはNAVERという検索エンジン、中国にはBaidu。スマートフォンも、韓国にはSamsung(Galaxyシリーズ)、中国にはHUAWEIやXiaomiなどの国産メーカーがあり、自国製品がしっかりと使われています


図1.中国の検索エンジン市場(2019年とちょっと古いですが)



図2.韓国の検索エンジン市場(2023年4月現在)



図3.日本の検索エンジン市場(2021~2022年調べ)


しかし、日本では国産の検索エンジンやスマホはわずかです。IT分野では海外製品への依存が進み、「デジタル赤字」」という言葉が使われるまでになりました。

※デジタル赤字とは?https://www.nikkei.com/compass/theme/119859


アニメを見ても、アメリカにお金が入る?

たとえば、日本のアニメや音楽がNetflixで世界中に配信される時代になりました。私たちが観ている「日本の作品」も、Netflixの利用料を支払うことで利益はアメリカのNetflix社に流れます。(※日本円で払っても、実際は“ドル建て決済”です。)

これは、海外のスーパーで日本のリンゴを買っても、代金の一部が現地の企業に落ちるのと似ています。


作る側がいなければ、利益は他国に

かつての日本は、ソニー、NEC、シャープなど、世界をリードするIT企業を持つ「IT立国」でした。でも今や、「使う側」に回り、「自分で作れない国」になりつつあります。

情報技術の自給率が下がっているのです。これは、日本の「食料自給率」が低いのと似ている状態(海外からの食べ物を多く輸入している状態)です。


子どもたちにできることは?

今からいきなり世界と競えるIT製品を作るのは難しいかもしれません。でも、「作る力」や「発信する力」を持つ子どもを育てることは、今すぐに始められます。



プログラミングと英語で、「考える・伝える」を身につける

私たちの教室では、プログラミングと英語を通して、子どもたちが小さな成功体験を重ねています。

  • 自分でプログラムをつくってみる

  • 英語で自己紹介してみる

  • 作った作品を、将来は英語でプレゼンしてみる

そんな経験を通じて、子どもたちは「作る側」「伝える側」へと育ってほしいと願っています。


プログラミングは、IT社会の“読み書き”

アルファベットが分からなければ英語が読めないように、コンピューターの仕組みが分からなければ、IT社会では受け身になるばかりです。

プログラミングは、「何かを生み出す力」であり、今や読み書き計算と同じくらい重要な基礎リテラシーになっています。


英語は、世界に発信するための“共通言語”

英語ができることで、世界中の人とつながり、情報を取りに行き、アイデアを伝えることができます。

日本語で素晴らしい発想があっても、世界に届かなければ評価されません。「伝える力」こそが、子どもたちの可能性を広げるカギなのだと考えています。


未来を「使う側」ではなく、「作る側」に

ある日、小学生がマインクラフト教育版でプログラミングを真剣に学びながら、ふとこう言いました。「これ(マインクラフト)、自分でも作ってみたい!」

その瞬間の目の輝き。それは、「使う」から「作る」への第一歩です。


また、修学旅行で英語で道案内をしてきた中学生たちが、うれしかったことを報告してくれます。

通じたときの「わかった!通じた!」という嬉しさは、子どもにとって「世界とつながった感覚、日本語が分からない人と時間を共有できた感覚」を与えてくれます。


🌱おわりに

時代が変われば、子どもたちに必要な力も変わります。プログラミングと英語、この2つの力は、未来の選択肢を広げる土台となるスキルです。


ゲームやアプリを「使う」だけでなく、「作る」子どもたちへ。動画やコンテンツを「見せられる」だけでなく、「発信する」子どもたちへ。


保護者の皆さまも、ぜひ一緒に応援していただけたら嬉しいです。

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