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「Beijing て何?」:高校生が増えてきて思うこと


英語教室に通い続ける高校生が増えてきて、思うことがあります。


英語を学ぶ子どもたちの姿を日々見ていて、最近特に感じるのは「英語学習がもたらす力は、語学力だけにとどまらない」ということです。


高校生になっても英語教室に通い続ける生徒たちが増えている中で、以下の3つの観点が特に印象的です。



1. 語彙力の育成:週1回でも「深く」学ぶ力



小学生から英語を学び始めた生徒たちは、学校の英語の授業ではあまり扱われない語彙も自然と身につけています。


例えば「veterinarian(獣医)」のような単語を、作文に自ら使ってみようとする姿勢が見られます。これは、教室での学習が単なる「知識の蓄積」ではなく、「使ってみよう」とする実践的な語彙力の育成につながっている証です。

veterinarian(獣医)
veterinarian(獣医)

2. グローバルな教養感覚の芽生え



先日、授業中に「Beijing」という単語が出てきた際、「北京」と結びつけられない生徒が多かったことに驚かされました。


しかし逆に、こうした経験を通して、英語学習が地理や世界情勢、文化に対する感度を高める一端を担えることにも気づかされました。英語を学ぶことは、世界との接点を持ち、「知ること」の楽しさを広げるきっかけになるのです。


Beijingとは北京のこと
Beijingとは北京のこと

3. 数字から広がるリテラシー:文系・理系を超えて



英語は「文系向けの科目」と思われがちですが、実際には統計、経済、工学、医療など、あらゆる分野で数字やデータを「読んで、解釈する」力が求められます。


英語の教材の中に出てくる数値や図表、論理的な構成に触れることで、生徒たちの情報リテラシーや論理的思考力も育まれています。質的な情報・量的な情報の両方に対応できる視野が広がっているのを感じます。


トヨタの2024年度の年次報告書から抜粋

Toyota Annual Report 2024
Toyota Annual Report 2024

英語を「習い事」として続けることの価値は、単なる成績向上や受験対策を超えた広がりを見せています。


これからの時代に必要な「考える力」「伝える力」「感じ取る力」を、英語を通じてどう育てていけるか。教育の現場から、引き続き考えていきたいと思います。

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