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Thank you, dad! I love you.

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不思議とお父さんには感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしい子たちがいるようです。

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だけど、このクラフトをやってみたいと言う希望があったので、今週はレッスンの一部でクラフトを取り入れました。

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コロナ渦でお父さんも大変でした。お父さん、ありがとうって言葉だけでも嬉しいと思います。


メルク英語教室の林英美です。


実は、私立大学で韓国・朝鮮語を教えています。

もう教えて10年以上になりますか。


こちらの大学では、5月中旬からオンライン授業が始まりました。

今回、大学からはメールアドレスを含める「遠隔授業パック」が提供されました。


この大学向けに使用するようになったツールは、主に2つです。


1.Microsoft Teams 


こちらは、大学より指定を受けて使用しているグループウェアです。

筑波大、名古屋大など多くの大学が採用しているようです。


すでにZoomでのミーティングに慣れていたので、いまだに使い慣れていません(汗)。

Teamsが便利な点は、Teams内でビデオ会議を開き、チャットでコミュニケーションがとれるばかりでなく、資料の配布、アプリのダウンロードまでができます。


少し面倒なのは、ペアワークやグループワークのときに、その場で即席でペアをきめるというよりも、予め振り分けをしておく「ひと手間」が必要です。その点はZoomの方が優秀だと思います。


ちなみに私はMicrosoftのSurfaceを使っていますが、SurfaceのWhiteboard機能は少し「堅い」ところがあって、融通性でいうと、ZoomのWhiteboardの方が使い勝手がいいです。使い慣れているからかもしれません。


なので、Microsoft Teamsでは、MicrosoftのSurfaceを使用しているにも関わらず、あまりホワイトボードを使っていません。


Microsoftの良い点なのか、悪い点なのか、抱き合わせでいろいろと便利な機能があります。言い換えれば使わないものも初めからあるので、もう少し簡素化してもいいのではないかと思います。


なんとなく「コンピューター使ってます」感があるので、ちょっと「ソフトウェア」的なデザインから、ユーザーフレンドリーな使用へも誘導をしてくれるとありがたいと思います。


おそらく、Teamsは会社組織などのコミュニケーション管理に、より向いているのかもしれません。





こちらは、私が個人的に採用した学習用アプリです。


韓国・朝鮮語を教えるにあたり、筆記での小テストができないことが一つの壁でした。


「対面レッスンができないのに、ハングルの書き取り小テストや、会話テストをどうしたらいい?」

「タイピングを教えて、それから小テストを始めるべきか?」と悩んでいました。

しかし、学生たちがハングルのタイピングをマスターしても、9割以上の学生にとっては教養科目として学ぶ語学であり、あまり役に立つとは思えませんでした。


そんなことをスペイン語やドイツ語、英語などを教えている語学講師仲間に相談したところ、最後にたどり着いたのがFlipgridです。


Flipgridを使って、学生たちが発音や音読の動画を自分で撮影し、クラスのGrid(特設サイトみたいなもの)に簡単アップロードすることができます。


そこにアップロードされた動画は、講師だけでなくクラスの全員が閲覧することができます。また、動画を見た友達がまた新たに動画を数珠つなぎのごとく投稿して質問することができます。


言わば、動画のアルバム集を時系列でみることができ、そのアルバムに直接動画でコメントを付けることができる優れものです。実際の様子をお見せできないのが残念です。


このアプリは、残念ながらまだ日本語版がありません。韓国・朝鮮語の学習者の皆さんは、英語のアプリを使ってもらっていますが今のところ簡単なので、問題なく使えていると思います。


楽しい要素もいっぱいあるので、これは将来、英語教室で子供たちにも使ってもらいたいと思います。


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今回この新型コロナの蔓延防止のために始めた「新たな学び方」を教訓として、日本の教育現場ではもっともっとICTを活用した教育へと向かってほしいと思います。


昔は「読み書きそろばん」といいましたが、今では音声入力が可能となり、読み書きに頼る度合いが減りました。

また、そろばんを弾かなくても、複雑な計算や分析を瞬時にコンピューターがやってくれます。


社会では、あらゆる情報を便利に管理する上で、パソコンやスマホなどの情報端末をスマートに使いこなせば、仕事の効率が上がりパフォーマンスのアップにもつながると思います。


これからの人間に求められるのは、「読み書きそろばん」よりも「分析力」「判断力」「決断力」だと思います。


こちらの私立大学では、コロナ渦が去った後に継続してMicrosoft Teamsをつかうかどうかは分からないと話していました。


学内イントラネットを履修登録などの事務手続きのみに使うのではなく、学習に必要な「文房具」として、学生たちの学業のためにも継続利用してほしいと願います。

新型コロナウィルスの流行で、公立の小中高校は長い間休校になっていましたが、来週あたりから分散登校が始まるようです。 一方で、私が教えている2つの大学では、オンライン学習が実施されています。 学生さんたちに「今どこですか?」と聞くと、「千葉の実家です」「静岡です」「大学の寮にいます」など、全国各地から授業に参加していることがわかります。


物理的な教室には集まることができないので、仮想空間に集まってくる訳ですが、出席率は非常に高いです。また、意外にも「こちらの方が集中できる」「楽しい」なんてコメントも聞きます。


では、どのようにして大学の講義や課題を提供しているのか、今日は国立大学での講義に使っているツールを紹介します。


1.Moodle (https://moodle.org/)


これは、国立大学で採用している学習管理システムのMoodleです。


この大学では、e-learningセンターが受講生を振り分けてくれるので、講師は受講者が登録するのを待ち、メンバーリストの出来上がっているMoodleを使うだけです。言わば出来合いの建売住宅のようなものです。


Moodleの掲示板(写真を見てください)には、学習に必要な情報を組み込むことができます。ここでは、課題の提示、その際見なくてはならない動画、課題をアップロードするリンク等の情報があります。


学生たちは、ここから課題をダウンロード、アップロードしたり、フォーラムというディスカッションボードを使って学生同士または講師と非同期の対話をすることもできます。 Moodleは、対面授業の時から活用していますが、便利です。学生たちにここからメールを送ることもできますし、成績評価もできます。



2.Zoom (https://zoom.us/)


学生たちと、Zoomというビデオ会議システムを使って、大学の時間割通りに授業を行っています。

このクラスでは、映画批評のプレゼンテーションを行ったのですが、90分授業で32人全員が発表を行いました。


授業の流れですが、まず授業が行われるミーティングに全員がオンラインで参加します。その後、講師が一つのミーティングをオンラインで4人ずつ8組に分けます。1つのミーティング内に、小さなグループミーティングが8つできるイメージです。


この授業では、各グループが50分間の発表セッションを行いました。この間、講師はそれぞれのセッションに「入室」したり「退室」したりできます。グループ内で行われているミーティングでは、発表する者がパソコン等からPowerPoint(上記写真)を画面共有します。そして他のメンバーは、発表しながらオーディエンスの様子を見ることができます。

大学の大教室で発表するよりも、とても効率が良かったです。




授業アンケート、自己評価、リアクションペーパーなどには、Google Formsが便利です。


このフォームは(途中で切れていますが)、映画批評のプレゼンテーションを実施したクラスで、実際に自己評価用に作成したものです。


Google Formsは、集計したデータをエクセルなどのスプレッドシートに出すことができます。また、集まってきたデータを学生たちに配信することもできます。


講師は学生からの情報に基づき、今後の授業内容を改善する、学生たちの意向を盛り込む等にも活用ができます。


Google Formsは、上記のMoodleに貼り付けておけば、学生たちがクリックして簡単にフィードバックを実施することができます。


Google Formsを使って、学生同士も学業に必要な調査活動が行えますし、講師はテストを配信することもできます。


簡単な統計データをすぐに収集出来て、とても便利です。


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今回、新型コロナウィルスの蔓延防止がきっかけで、このようなオンラインレッスンや非同期のe-learningをのみで100パーセント大学の授業を実施していますが、一言でいえば全く問題ありません。


特に大学生たちは、新しいツールをすぐに使いこなすことができる土台があります。


また、対人コミュニケーションの場面で相手が物理的に近くにはいないので気楽ですし、服装、姿勢なども自由です。自分が落ち着ける場所で人に邪魔されず勉強できるメリットというのもあるようです。


しかし、「みんなに会いたい」「直接話してみたい」「なんだか知らない人と仮想空間でペアで話しているのは、妙な気分になる」など、対面レッスンを望む声もあります。


この事態が収束したときに、全部対面レッスンに移行せず、オンラインレッスンの良い点を、これからも引き継いでいこうと思っています。ツールを便利に使うことで、学びが高まり、これまで難しかったこと(時や場所を共有しなくてもできること)をどんどん取り入れていけたらと思います。







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