【保護者・受験生 必読】志望校が違えば、必要な科目もまるで違う。大学入試の「科目戦略」、知っていますか?
- MELC 英語教室
- 9 時間前
- 読了時間: 7分
こんにちは。メルク英語教室の林です。
「大学入試って、どの学校もだいたい同じ科目じゃないの?」
そう思っている保護者の方、実はそれが大きな落とし穴なんです。

志望校が変わるだけで、必要な科目・配点・勉強の重点がガラッと変わります。早い段階で「どこをめざすか」を意識するだけで、限られた時間の使い方が劇的に変わります。今回は実際の大学入試データをもとに、わかりやすく解説します。
■ まず「入試科目」ってそもそも何?中学生にもわかる基本
国公立大学に入るためには、主に2つのステップがあります。
ひとつ目は全国共通で受ける「共通テスト」(昔でいうセンター試験)、ふたつ目は各大学が独自に実施する「個別(2次)試験」です。私立大学の多くは独自の「個別学力試験」のみで合否を決めます。
【共通テストとは?】
毎年1月に全国一斉で行われる試験です。国語・数学・英語・理科・地歴公民・情報など、幅広い科目が出題されます。国公立大学の受験には、ほぼ必須の試験です。
さらに重要なのが、大学・学部によってどの科目を課すか、何点満点かがまったく異なる点です。同じ「理系」でも、数学の配点が3倍になる大学もあれば、英語や国語が重視される大学もある。
だから、「どこを受けるか」によって、毎日の勉強の重点を変えなければなりません。
■ 3校を徹底比較!こんなにも違う入試科目

今回は、長野県出身者にとって身近な信州大学(工学部・応用化学)、全国トップを目指す東京大学(工学部・理科一類)、首都圏の有力私立・明治大学(経営学部)の3校を比べてみましょう。
データは旺文社の入試情報サービス「パスナビ」をもとにしています。
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【1】信州大学 工学部(応用化学・環境エネルギー材料)前期
国立 長野県
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◎ 共通テスト(700点満点)
・国語 100点
・数学ⅠA・数ⅡBC 150点
・理科2科目(物理・化学・生物・地学から2つ) 150点
・英語(リスニング含む) 200点
・情報Ⅰ 50点
・地歴・公民から1科目 50点
◎ 個別(2次)試験(590点満点)
・数学(数Ⅰ〜数Ⅲ・数C) 280点
・理科(物理基礎・物理 または 化学基礎・化学から1つ) 280点
・調査書 30点
2次試験の比率:46%
▶ 信州大学の入試科目詳細はこちら(パスナビ)
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【2】東京大学 工学部(理科一類・二類)前期
国立 東京都
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◎ 共通テスト(合計1000点満点→110点に換算して使用)
・国語 200点
・数学ⅠA・数ⅡBC 200点
・理科2科目(物理・化学・生物・地学から2つ) 200点
・英語 200点(リーディング140点・リスニング60点に換算)
・情報Ⅰ 100点
・地歴・公民から1科目 100点
※合計1000点を110点満点に換算して利用
◎ 個別(2次)試験(440点満点)
・国語(現代文・古典) 80点
・数学(数Ⅰ〜数Ⅲ・数C) 120点
・理科(物理・化学・生物・地学から2科目) 120点
・英語(4技能・音声テストあり) 120点
2次試験比率:80%
※共通テスト110点+個別440点=合計550点満点
2次試験の比率:80%
▶ 東京大学工学部の入試科目詳細はこちら(パスナビ)
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【3】明治大学 経営学部(全学部3科目方式)
私立 東京都
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◎ 個別学力試験(350点満点)
・国語(言語文化・漢文を除く) 100点
・英語(英コミⅠ〜Ⅲ・論理表現Ⅰ〜Ⅲ) 150点
・地歴・公民・数学から1科目 100点
◎ 共通テスト:なし(独自試験のみ)
・理科:不要!
・情報Ⅰ:不要!
・英語の配点が特に高め
※共通テスト利用方式も別途あり
▶ 明治大学の入試科目詳細はこちら(パスナビ)
「え、こんなに違うの!?」3校の違いをひとことで整理すると
◆ 共通テスト
信州大(工):必要(700点満点)
東大(工) :必要(110点換算)
明治大(経営):不要(独自試験のみ、ただし共通テスト利用方式もあり)
◆ 理科
信州大(工):必要・2科目
東大(工) :必要・2科目
明治大(経営):不要!
◆ 数学
信州大(工):数Ⅲ・数Cまで必要
東大(工) :数Ⅲ・数Cまで必要
明治大(経営):選択(地歴・公民でも代替可)
◆ 国語
信州大(工):共通テストのみ(100点)
東大(工) :2次試験でも必須(古典含む)
明治大(経営):現代文のみ・漢文不要
◆ 英語の比重
信州大(工):共テで200点
東大(工) :共テ+2次で計240点分
明治大(経営):150点(最重要科目)
◆ 情報Ⅰ
信州大(工):必要(50点)
東大(工) :必要(100点)
明治大(経営):不要
【ポイント】
明治大学経営学部を目指すなら、理科をほとんど勉強しなくてもよいかもしれません。その分、英語に力を入れるほうが合格への近道です。
一方、東大工学部は2次試験の比率が80%と非常に高く、共通テストより個別試験の対策がカギ。数学・英語・国語・理科すべてで高いレベルが求められます。
信州大学工学部は地元の国立大学として根強い人気がありますが、数学は数Ⅲ・数Cまで必要です。理系に進む場合は早めから数学の土台をしっかり作ることが大切です。
■ 早めに志望校を意識するだけで、勉強の「質」が変わる!

「まだ中学生なのに志望校なんて決めなくていいんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。でも、方向性だけでも早めに持つことは大きな意味があります。
【理由1】理系・文系の選択が高1・高2で確定する
「数学をどこまでやるか」「理科を何科目取るか」が早めに決まります。中学のうちからおおよその方向性を持つと、選択を後悔しにくくなります。
【理由2】英語は長期投資の科目
どの大学・学部でも英語は必要で、配点も高めです。早くから継続的に鍛えることが得点アップの近道です。
【理由3】情報Ⅰ(プログラミング・データ活用)が必須になった
2025年から共通テストに正式導入されました。国公立を目指すなら避けられない科目です。AIやプログラミングへの興味を早めに育てておくことが有利になります。
【理由4】具体的な目標がモチベーションになる
「あの大学に行きたい」というイメージが、日々の勉強の原動力になります。
【注意:ChatGPTやAIを使った受験情報収集について】
最近は「AIに大学入試を聞く」という中学生・高校生も増えています。ただしAIの情報は最新でない場合があります。科目・配点などの正確な情報は、必ずパスナビなどの公式情報サービスや、各大学の公式サイトで確認しましょう。
■ ⚠️「科目を絞る」前に要注意!内申点と推薦入試のこと
保護者の方、受験生はこちらも見落とさないでください。
「志望校に合わせて科目を絞ろう」という話をしましたが、特に中学生の段階では注意が必要です。
高校・大学には「推薦入試(学校推薦型選抜・総合型選抜)」という入試方式があります。この推薦入試を受けるためには、全教科にわたる「内申点(成績評定)」が一定以上必要なことが多いのです。
つまり、「数学が得意だから数学と英語だけ頑張ればいい」と考えて国語や社会を手を抜いてしまうと、内申点が下がり、推薦の対象外になってしまう可能性があります。
✅ 中学生のうちは「全教科まんべんなく」が基本戦略です。
✅ 苦手科目をつくらないことが、将来の選択肢を広げます。
また近年は、面接・小論文・資格・活動実績などで評価する「総合型選抜(旧AO入試)」も増えており、大学入試は学力試験だけではなくなっています。学校での授業態度・部活動・ボランティア・検定取得なども、入試に影響する時代になっています。
推薦入試・総合型選抜の詳しい仕組みや対策については、次のブログ記事で詳しく解説予定です。ぜひ楽しみにしていてください!
■ 今すぐできる!入試科目を「自分で調べる」方法
「うちの子が興味を持っている大学・学部の入試科目を調べたい」という方は、旺文社が運営する無料サービス「パスナビ」がとても便利です。
手順2:気になる大学名を検索(例:「信州大学」「長野大学」など)
手順3:学部・学科を選んで「入試科目配点」タブをクリック
手順4:共通テスト・個別試験の科目と点数を確認する
手順5:「この科目を得意にするには何をすべきか」を塾や先生と一緒に考える
▶ パスナビで志望校の入試科目を調べる
■ まとめ:受験戦略は「知ること」から始まる
✅ 大学・学部によって必要な科目と配点はまったく異なる
✅ 例えば信州大(工)・東大(工)は理科・数学が必須、明治大(経営)は理科不要
✅ 早めに志望の方向性を持つだけで勉強の質が変わる
✅ ただし中学生は全教科まんべんなく!内申点が推薦入試のカギになる
✅ 入試科目の調査にはパスナビが便利・無料で使える
長野県松本市・塩尻市、安曇野市エリアの保護者の方、ぜひ一度お子さんと一緒に「行ってみたい大学・学部の入試科目」を調べてみてください。具体的なゴールを持つことが、勉強のモチベーションを上げる一番の近道です。
ご質問・ご相談は、ぜひ塾・教室スタッフまでお気軽にどうぞ。
次回は「推薦入試・総合型選抜」について詳しく解説します。お楽しみに!
教室のへのお問い合わせはこちらからどうぞ。
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