「子どもたちが「なぜ学校を休むのか」考えてみましょう」
- MELC 英語教室
- 2 日前
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メルク英語教室の林英美です。
今日は、「子供たちがなぜ学校を休むのか」一緒に考えてみたいと思います。
突然ですが、皆さんは「このままひきこもってしまいたい」と思ったことがありますか?私自身はひきこもりの経験はなく、小学1年から高校3年までの12年間、皆勤賞の健康優良児でした。それでも学校に行くのが嫌で辛いなと思ったことはありました。社会人になり、職場で嫌なことがあったり、仕事でミスをすると、仕事に行くのが嫌になったり、同僚と会うのが辛いなんて経験をされた方もいると思います。
私は若い頃、中学校で3年間勤務し、今でも大学で非常勤講師として授業を受け持っています。中学でも大学でも、ふとしたことがきっかけで、学校に来られなくなる方がいます。今日は、だれでもふとしたことがきっかけで、学校を休みがちになる場合があることを一緒に考えたいと思います。
(※こちらでご紹介する事例は、個人が特定されないよう内容の一部を変更しています。)
1.家庭の事情による心身の衰弱
私が中学校教員時代に受け持っていた生徒で、学校を休みがちになっていたお子さんがいました。ある日、校外学習の帰り道を歩いていると、その生徒さんが急に倒れこんでしまいました。その後どうにか学校まで歩いて帰り、学校に到着して話を聞いてみたところ、「両親が毎日けんかをして辛い」という話でした。その後この生徒さんは祖父母と生活することになりました。家庭のトラブルから離れて生活できるようになってからは、全く休むことなく学校に通えるようになり、辛い局面を乗り越えることができました。お子さんの不調の背景に、家庭の環境が関わっていることもあります。生活する環境を変えることが、回復のきっかけになる場合があるようです。
2.勉強と試験結果によるストレス
中学や高校では、中間・期末などの定期テストを通じて、学習の習熟度合いを測るようになります。テストは学習者たちの優劣を測るものではありません。個々の学習者の「理解度を測るための評価」にすぎません。決して他者と比べるための数値ではありませんが、テスト結果が返されると、すごく落ち込んでしまい、勉強が嫌になり学校へ行けなくなってしまうお子さんもいます。
(1)中学生の場合
初めての定期テストを受けた5月から6月頃に、学校に行くのが辛くなってしまうケースがあるので、注意が必要です。「元気がない」「口数が少なくなった」など、普段と違うような様子があれば、責めることなくお話を聞いてみると良いです。本人が何も話さない場合は、学校の先生に相談をしてみるのも良いです。大人が大したことではないと思っていても、本人は勉強のことでとても悩んでいる場合があります。
(2)高校生の場合
特に難関校に進学したお子さんで、多いケースを紹介します。初めての定期考査で、今までにとったことのない点数や順位を目にして、ショックを受ける高校生がいます。中学までは学年上位が当たり前だったのに、高校での成績が平均点以下だったり、順位が下がってしまったりすることは、学力の拮抗する人たちが集まる高校ではよくあることです。それでも、順位が低いことに愕然として、気力を失ってしまう方がいます。そんな時は、結果に対して責めることなく、次回の定期考査に向けた対策を一緒に考えたり、場合によっては先輩たちの経験を聞いてみるよう促したりすると良いです。
3.交友関係によるトラブル
小学生から高校生まで、クラス替えやお友達の引っ越しがきっかけで、交友関係が大きく変わるのが、4月からの新学期です。「相手はいじめているつもりはなくても、はっきりとものを言われて言い返せない」「クラスの中にグループができてしまって、なかなか仲間に加われない」など、さまざまな人間関係で、学校に行くのが嫌になってしまう場合があります。これは、とある中学生の保護者からうかがったお話です。中学になり、思春期でまったく話さなくなってしまったのかと思っていたそうです。ところがある日、お子さんの体にあざがあることに気づき、驚いて話を聞いてみたところ、「学校で先輩にいじめられていた」ことが分かったそうです。変化のサインがあった時は、身近にいる保護者が見逃さないようにしたいものです。
4.大学生に多いトラブル
私自身の経験としては、大学に入学してから学校に来られなくなった大学生もいました。原因は様々ですが、いくつかの例を挙げます。
(1)将来に対する漠然とした不安
大学に進学すると「私は大学卒業後、何になるんだろう」といった、漠然とした不安を抱えている方がいます。特に季節の変わり目である秋頃から冬に、気持ちが沈んで学校に通えなくなってしまう方もいます。適切な治療を受けたり休学したりすることで回復した方を知っていますが、学校になかなか通えず辞めてしまうケースもあります。
(2)病気の発症
・健康診断を通じて大きな病気が見つかり、手術や投薬治療を受けなくてはならない方もいます。
・一人暮らしを始めて生活リズムや食生活が乱れ、体調を崩す方もいます。 また、やせ型の男性に多い「気胸」を発症する方も見受けられます。
・何らかの要因で、双極性障害やうつ病、統合失調症などの精神疾患を発症する方もいます。
精神疾患が原因で、長い間学校に通えなくなってしまった大学生がいました。
その方は、ご家族のサポートを受けながら治療と大学生活を続け、最終的には卒業して希望の進路に進むことができました。
一人で抱え込まず、周囲のサポートと適切な治療につながることが、何よりも大切です。
5.拒食症など危険な病気もある
思春期特有のダイエットや見た目のコンプレックスから、ご飯を食べなくなり、拒食症などを発症してしまう場合もあります。拒食症は命を脅かす恐ろしい病気でもあります。芸能人へのあこがれが引き金となる場合や、ダンスやバレエなど、外見を重視するような活動をしている方に多く見られる病気ですので、これも注意が必要です。
なお、心や体の不調が続く場合は、自己判断で様子を見続けるのではなく、早めに医療機関(小児科、児童精神科、思春期外来など)に相談することをおすすめします。
6.困ったときの相談先
「うちの子も当てはまるかも」と感じた時は、どうか一人で抱え込まないでください。まずは、担任の先生や学校カウンセラーなど、身近なところに話してみるのが一番です。
また、保護者自身も悩みを抱え込まず、同じ年代の子供を持つ保護者に相談してみるのもいいです。
プライバシーが気になる場合は、自治体の教育相談窓口や保健センター等に相談してみるのもいいでしょう。
最後に
成長期の子供たちはとても多感で、思いもよらない出来事が原因で、心や体のバランスを崩すことがあります。特に環境の変化が大きい4月から6月まで、また夏休み明けの新学期、季節の変わり目などは注意が必要です。子どもの成長は、親にとっても初めての事ばかりですが、お子様の変化のサインを見逃さないようにしましょう。
また、大人たちも同じく、春からの環境の変化が大きかったことで、体調を崩す場合があります。皆様もお互いに無理をせず、自己管理に気を付けましょう。




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