こんにちは、メルク英語教室の林英美です。
今日は散歩がてら、松本城に来ました。2月の松本城、とってもキレイですね。

共通テストが終わって、もう1か月が経ちました。
みなさん、大手予備校などの合格判定を見て、ドギマギしながら個別試験に備えていると思います。
信州大学は、長野、伊那、上田、松本と4つのキャンパスからなる蛸足大学ですが、一年生は全員、ここ松本から大学生活を始めます。
4月になれば、新しい生活を始めに、多くの新一年生たちが引越してくる、聖地のような場所でもあります。
1. 共通テストの得点率
これまで、いろいろな生徒さんを教えてきましたが、共通テストの結果は一つの判断基準になるものの、全く当てにならないケースもいくつかあります。
2. 受験する学生たちの層は?
例えば、信州大学の後期試験で合格した方の話を聞くと、筑波大学や北海道大学など、信州大学より上位の大学を目指していたものの、個別試験の結果が思わしくなく、信州大学後期で合格した方が結構います。
また、信州大学の共通テスト最低点を取ったものの、その後の個別試験の結果が良く、前期で見事合格した方の話も聞いたことがあります。
国立大学の中でも、地方の難関校よりさらに上の旧帝大などを目指す場合は、共通テストの得点率が高い人が多いです。A判定でも、B判定やC判定との差が実は大きくないこともあります。その分、個別試験の出来が合否を大きく左右する場合が多々あります。
3. 地方国立に合格する方の特徴
一方で、地方国立大学を受験する場合、専攻科目とそれ以外の科目で得意・不得意の差が激しいことが多いです。共通テストで専攻に関係のない科目が苦手だったとしても、専攻科目が圧倒的に得意であれば、個別試験での結果が功を奏し、合格の可能性が高くなることもあります。
4. 共通テストと個別試験の比率
共通テストは、国立大学の場合、ほとんどの受験生が受ける必要があります。しかし、共通テストの点数の割合が個別試験と比べて小さい大学では、当然ながら個別試験の結果がより重視されます。そのため、個別試験への対策に力を入れることが重要になります。
5. 個別試験に得意・不得意科目があるか
例えば、信州大学の工学部の場合、個別試験に英語がありません。そのため、英語が不得意な方は、個別試験で得意な科目の得点がとても重要になります。
また、経法学部の場合は、調査書のほかに、国語・数学・外国語のいずれか1科目を選んで受験する形式になっています。
6. 同じ大学、同じような専攻でも、入試方針はさまざま
共通テストは、昨年より簡単だった、あるいは難しかったなど、毎年予測不能な要素があります。
受験校を決める際には、最終的な目標から逆算し、早めに共通テストの受験科目と個別試験の受験科目について情報を集め、戦略的に対策を進めることが合格への秘訣です。
7. 最後に…
英語を教えている立場から見ると、国立大学では理系・文系問わず、共通テストの英語の配点が高い傾向にあります。
また最近は、「日本語訳っぽくない英語」や「英語話者が書いたような自然な英語表現」が、どの試験問題でも増えてきました。いわゆるオーセンティックな(=本物の)英語を求める傾向が強まっています。
国立大学の入試では、理系・文系ともに、共通テストの英語の配点や対策を早めに確認しておきましょう。
また、信州大学などの地方国立大学の受験生は、まだまだこれからの個別試験次第で結果が大きく変わる可能性があります。しっかり対策をして、個別試験に臨んでください。
受験する教え子の皆さんも、そうでない受験生の皆さんも、体調管理には気をつけてくださいね!
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