SDGsをそれを達成するための主体が誰なのかによって、大きく4つに分類することができます。
1~6 発展途上国が優先すべき目標
7~12 先進国が優先すべき目標
13~15 国境を越えた協力が必要な目標
16~17 すべての国、すべての人が参加、協力すべきこと
日本は、国の実情を踏まえて取り組むべき目標は何でしょうか?
先に述べた通り、17つの目標を取り組むにおいて、その目標を達成するための主な対象は4つのグループに分類されています。
日本は先進国に当たりますから、主に取り組むべき目標は7番から12番に示されています。
しかしながら、日本は先進国でありながらも、発展途上国が優先すべき課題の中で、6番目に掲げられている目標:「ジェンダーの平等を実現しよう」という項目については、先進国中では取り組みに水をあけられている状態です。
世界経済フォーラム(WEF)は2021年3月30日、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2021」を発表しました。そこでジェンダー格差が少ない国ランキングで、日本はG7の中でも圧倒的最下位の120位でした。
ちなみに、ジェンダー格差が少ない1位から5位までは、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、ニュージーランド、スウェーデンです。その他の先進国が、ドイツ11位、フランス16位、英国23位、カナダ24位、米国30位、イタリア63位で、日本はG7の中では圧倒的最下位の120です。近隣諸国の韓国は102位、中国は107位で日本よりも上です。
このように、SDGsに取り組む際には、各国の事情も踏まえて、それぞれが成し遂げていないものにも注力をすべきことがあります。
Comments