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大学講義をオンラインで教えるためのツール(国立大編)

新型コロナウィルスの流行で、公立の小中高校は長い間休校になっていましたが、来週あたりから分散登校が始まるようです。 一方で、私が教えている2つの大学では、オンライン学習が実施されています。 学生さんたちに「今どこですか?」と聞くと、「千葉の実家です」「静岡です」「大学の寮にいます」など、全国各地から授業に参加していることがわかります。


物理的な教室には集まることができないので、仮想空間に集まってくる訳ですが、出席率は非常に高いです。また、意外にも「こちらの方が集中できる」「楽しい」なんてコメントも聞きます。


では、どのようにして大学の講義や課題を提供しているのか、今日は国立大学での講義に使っているツールを紹介します。


1.Moodle (https://moodle.org/)


これは、国立大学で採用している学習管理システムのMoodleです。


この大学では、e-learningセンターが受講生を振り分けてくれるので、講師は受講者が登録するのを待ち、メンバーリストの出来上がっているMoodleを使うだけです。言わば出来合いの建売住宅のようなものです。


Moodleの掲示板(写真を見てください)には、学習に必要な情報を組み込むことができます。ここでは、課題の提示、その際見なくてはならない動画、課題をアップロードするリンク等の情報があります。


学生たちは、ここから課題をダウンロード、アップロードしたり、フォーラムというディスカッションボードを使って学生同士または講師と非同期の対話をすることもできます。 Moodleは、対面授業の時から活用していますが、便利です。学生たちにここからメールを送ることもできますし、成績評価もできます。



2.Zoom (https://zoom.us/)


学生たちと、Zoomというビデオ会議システムを使って、大学の時間割通りに授業を行っています。

このクラスでは、映画批評のプレゼンテーションを行ったのですが、90分授業で32人全員が発表を行いました。


授業の流れですが、まず授業が行われるミーティングに全員がオンラインで参加します。その後、講師が一つのミーティングをオンラインで4人ずつ8組に分けます。1つのミーティング内に、小さなグループミーティングが8つできるイメージです。


この授業では、各グループが50分間の発表セッションを行いました。この間、講師はそれぞれのセッションに「入室」したり「退室」したりできます。グループ内で行われているミーティングでは、発表する者がパソコン等からPowerPoint(上記写真)を画面共有します。そして他のメンバーは、発表しながらオーディエンスの様子を見ることができます。

大学の大教室で発表するよりも、とても効率が良かったです。




授業アンケート、自己評価、リアクションペーパーなどには、Google Formsが便利です。


このフォームは(途中で切れていますが)、映画批評のプレゼンテーションを実施したクラスで、実際に自己評価用に作成したものです。


Google Formsは、集計したデータをエクセルなどのスプレッドシートに出すことができます。また、集まってきたデータを学生たちに配信することもできます。


講師は学生からの情報に基づき、今後の授業内容を改善する、学生たちの意向を盛り込む等にも活用ができます。


Google Formsは、上記のMoodleに貼り付けておけば、学生たちがクリックして簡単にフィードバックを実施することができます。


Google Formsを使って、学生同士も学業に必要な調査活動が行えますし、講師はテストを配信することもできます。


簡単な統計データをすぐに収集出来て、とても便利です。


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今回、新型コロナウィルスの蔓延防止がきっかけで、このようなオンラインレッスンや非同期のe-learningをのみで100パーセント大学の授業を実施していますが、一言でいえば全く問題ありません。


特に大学生たちは、新しいツールをすぐに使いこなすことができる土台があります。


また、対人コミュニケーションの場面で相手が物理的に近くにはいないので気楽ですし、服装、姿勢なども自由です。自分が落ち着ける場所で人に邪魔されず勉強できるメリットというのもあるようです。


しかし、「みんなに会いたい」「直接話してみたい」「なんだか知らない人と仮想空間でペアで話しているのは、妙な気分になる」など、対面レッスンを望む声もあります。


この事態が収束したときに、全部対面レッスンに移行せず、オンラインレッスンの良い点を、これからも引き継いでいこうと思っています。ツールを便利に使うことで、学びが高まり、これまで難しかったこと(時や場所を共有しなくてもできること)をどんどん取り入れていけたらと思います。







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