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通訳の仕事からの反省


明けましておめでとうございます。

メルク英語教室の林です。

本年もどうぞよろしくお願い致します。


2023年を振り返ると、教室の業務以外にも新しいお仕事がありました。


その中の一つが、企業内通訳のお仕事です。


昨年度は、某外資系企業の通訳業務に何度か携わってきました。


コロナ禍では、海外からの人の往来がめっきり減っていました。それが昨年になって、どっと活発になってきました。


刺激的な通訳の仕事


※写真はあくまでもイメージです。

 


企業通訳の面白いのは、部外者の立場でありながらも、企業の根幹に関わるプロジェクトに短時間でも関わることができる点です。


役員などの通訳につくと、製造の現場から、経営会議、各部問のミーティング、社員による役員へのQ&Aコーナーなど、数時間の間に全てのセクションを身近で傍観することができます。


問われるのは英語力だけではない


私に課された仕事は、日本語を話す社員と英語を話す役員とのコミュニケーションを通訳することです。


しかし、一言で英語といってもかなり広範囲の内容をカバーしなくてはならないです。


若い頃に、医療機器メーカーでの研究開発の仕事をしながら、海外の法的規制や安全規格に関する知識を現場で身につけたことは、通訳の現場で大きな役に立っています。


また、大学院で経営の基礎的な知識を学んでいたことで、財務やコスト管理に関する基本的な用語を知っていることは、経営会議での通訳に活かされました。


そして、社員の方々と市況に関する分析の質問や、マーケティング的な用語が飛びかったときには、その分野のことを現在、信州大学の経法学部でも教えているため、比較的スラスラとお話することができました。


分からない分野に出くわして、危機一髪


製造と規制、経営やマーケティング等に関してはだいたい訳せたのに、一度「今の内容は、違いますよ。」と指摘されてとても焦った場面がありました。


それは役員の方が、ビジネスのイロハを、とある武道に例えてお話された時でした。


私には、その武道に関する知識が全くなかったため、通訳をした時に、かなり見当違いなことをお話してしまいました。


すると、その武道をよくご存知である周りの方々が、即座に身振り手振りを交えて、フォローしてくれました。


「どんな話が飛び出しても対応できるように、広範囲の知識を得て、準備しておかないとだめだ!」と痛感しました。


と同時に、世の中にはあらゆる分野の専門家がいるから、困った時は、周りの人々に頼ることも重要だと知りました。


読書や専門家のYouTubeから教養を得る


昨年は、ありがたいことに同じ会社に何度かご指名いただき、通訳をお任せいただきました。


それからは、なるべく時間があれば、本を読むようにしています。


最近では、村上春樹の1990年代の小説を読んだり、昨年お亡くなりになった伊集院静さんのエッセイ集を読みました。


YouTubeでは、ChatGPTやAIに関する情報を努めてよく見るようにしています。


また、英語で医療や理学、工学の基礎的な知識について解説してくれるポッドキャストもなるべく移動の時には聴くようにしています。


また、特に苦手な芸術分野の英語や、西洋史に関する短い読み物などにも目を通します。


まだまだ分からないことばかり


英語でも、日本語でも、まだまだ分からない分野がたくさんあります。


これからも、私自身が学び手として、遅々として進みまさんが、生徒たちに負けないように率先して勉強したいと思います。


今年も、皆さん一緒に学ぶことを楽しんでいきましょう!

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