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3月4日、地元の小学生スピーチフェスティバルを見に、ホテルプエナビスタへ行ってきました。


メルクからも、日頃の英語学習の成果を披露するため一生懸命に練習し、予選を通過して壇上に立つことができた小学生の姿がありました。



実は、小学生のスピーチ大会を見るのはこれが初めてです。


市内の子供たちだけが参加するフェスティバルですが、どのスピーチもレベルが高く立派なものでした。大人の私も、彼らの伝えようとするメッセージから学ぶものが多かったです。


【英語スピーチを作れる小学生とは】


恐らくこの場に参加していたお子さんたちは、私立学校や英語教室で英語を学ぶ機会があるお子さん、または英語のできる保護者や大人に見守られながら、英語を学ぶ機会があるお子さんたちでしょう。


公立小学生が義務教育以外で英語を学んでいないと、3分間もの英語スピーチを作り上げることは、かなり難しいです。


【参加申し込みは自由、しかし英語を学んでいることが必要です】


審査員には市の役人の方ももいらっしゃいました。自分自身、この場に一人の指導者の立場として見学していながら、複雑な気持ちになりました。


公教育のみを受けている子供たちでも、このような場面に辿り着くことができるのか?...社会のひずみを垣間見ている気がしました。


「自分の指導する子供だけが、英語をできるようになれば良いのか?」


「学習機会に恵まれていない子供たちは、参加できなくても良いのか?」


社会の教育格差を思うと、心の中で葛藤がありました。


【リーダー教育も必要だろう】


幼い登壇者の中には、これからの社会を牽引するリーダーがいるのだとも感じました。将来の夢、経験談、社会への提言、学習成果などを発信する子どもたちのスピーチには、夢が溢れていました。


優れた能力を持ち備えている子どもたちに対する先駆者教育、リーダーの育成も、家庭単位でなく、地域や国が一丸となって取り組んでいく必要を感じます。そうしないと、優秀な若者が、どんどん県外や国外へ流出してしまいます。


子供省の立ち上げが話題になっていますが、子供たちが明るい未来を描ける社会を築くには、政治の力や大人の判断が不可欠です。


英語を学ぶ子どもたちに、このような機会を用意してくださり、少しでも英語を学ぶ意義について発信・社会喚起してくださっている主催者には、心から敬意を表します。



【子どもたちに開かれた学ぶ権利を】


今回、小学生スピーチフェスティバルを拝見し、登壇した子どもたちのイキイキとした姿に感銘を受けました。


一方で、より多様な子供たちが平等に教育を受けられる権利を、社会全体で用意する必要があるとも感じました。


煌びやかな舞台に立てる子どもたちがいる中、このような機会にはなかなか恵まれない児童も多くいます。7人に1人の子どもが貧困に陥っているのが、今のこの社会の現状です。


まずは経済格差と教育格差の是正が必要ですし、そのためには大人たちが、より開かれた教育を受けられる権利を子どもたちに与えることが不可欠です。


社会全体で子供を見守り、あらゆる学習成果を発表できる機会も用意できる、交流の場もたくさんあると良いでしょう。


特に国が先頭に立って公教育を見直すこと、受験に傾倒している教育制度の改革を、強く望みます。子供たちには、なるべく明るい未来を描いて欲しいです。


 
 


突然ですが、質問です。


Q:ご自身のお子様には、どのくらいの語彙力があると思いますか? A.語彙力は平均より多い

B.語彙力は平均的

C.語彙力は平均より少ない


この質問にすぐに答えあれた方もいらっしゃれば、「何を示して平均とするのか分からないから答えられない」方もいるとお思います。



次の質問です。


Q:ご自身のお子様と「言葉」の関係を考えてみると、お子様はどのようなタイプでしょうか?


以下は例です。


  • 話し好きで説明が上手。

  • 話し好きだけだけど、説明はうまくない。

  • 言葉がうまく出て来ないけど、物知り。

  • 言葉がうまく出てこなくて、手が出てしまう。

  • 言葉で表現するよりも、体や絵を通じて表現した方が得意。

  • 話すのが苦手だけど、聞くのは得意。

  • 読書が大好きだ。

  • パソコンで知りたいことを調べて説明を読みながら、好きなことに取り組んでいる。


子供にはいろんな子がいます。


極端な例ですが、外国から移住してきたお子さんが、いきなり日本語だけの環境に入ったときに、言葉が分からず馴染めない、幼稚園や保育園に行きたがらない場合等もあります。


社会生活の中で、言葉を知っていることは生きる糧になり、生活の質を高めることにもつながっています。


今日は、言語教育にかかわる一員として、子供たちの日本語の語彙数について考えてみたいと思います。


(1) 小学校に通う前の子どもの語彙数は約 4000~5000 語


小学校に通う前の子どもたちは、家庭で多くの時間を過ごし、家庭の中で言葉を獲得します。


また、この時期に多くの幼児が幼稚園や保育園に通います。家庭以外に子どもたちが長く時間を費やす園での生活の中で、新たな言葉を獲得しています。


その他に、人との交流や、おでかけ、習い事、様々なメディアに触れる等、あらゆる場面で、子供たちは言葉を獲得していきます。


(2)幼児期の言葉教育の重要性


文部科学省では、幼稚園修了までに育つことが期待される生きる力として、以下の5つの項目をあげています。

  1. 「健康」

  2. 「人間関係」

  3. 「環境」

  4. 「言葉」

  5. 「表現」

それぞれの具体的なねらいと内容については、文部科学省による以下の資料をご覧ください。


大きく掲げられている5つの項目の中で、「言葉」があります。


子どもたちが生きる力として、必要な言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。

(1 )分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。

(2) 人の言葉や話などをよく聞き,自分の経験したことや考えたことを話し,伝え合う喜びを味わう。

(3) 日常生活に必要な言葉が分かるようになるとともに,絵本や物語などに親しみ,先生や友達と心を通わせる。


ここでは①自己表現の重要性が第一に挙げられており、続いて②他者とのコミュニケーションの場面で相互に理解しようとする力、また③自分が未知のことについても理解しようとする力を培うことで、生きる力につながると述べられています。



(3)小学生向け国語辞典に収められている語彙数は?

2010年は20,000語→2020年42,500語で2倍以上に!


日本の大手辞書出版社である三省堂によると、2010年の小学生向け、国語辞典に収録されていた語彙数は、2万語程度でした。


しかし、2020年版での語彙数は、42,500語までに増えています。 (出典 https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dict/ssd13836)


時が進むにつれて、新しいものが発明され、人の往来が激しくなることで外来語が増え、AIやテクノロジーの台頭など新分野に関する言葉も増してくる中、収録語彙数がぐっと増えてきています。





(4)日本人の読解力が低下している?


2019年12月3日に公表された国際学習到達度調査(PISA)で、日本の読解力は15位と、前回調査時の8位から大幅に順位を落としました。


その原因として、①読書量の低下と②日本の教育におけるICT活用の遅れが指摘されています。


①読書量の低下


日本の子供たちが、本を読まなくなっている現状は、ご家庭でも感じ取られている保護者の方がいらっしゃるかもしれません。その傾向は、学年が上がるとより顕著となり、高校生のおおよそ半分の子供たちが、あまり本を読みません。


また高校生の1割程度は、読書をしない理由として「文字をよく読めない」という理由を挙げています。





各年齢層に応じて、読書が果たす役割は様々です。各年齢層にどのような読書能力があるのか、上記の表を簡単にまとめてみました。ご自身のお子様の年齢を当てはめて読んでみてください。



  • 0~3歳 前読書期:話し言葉中心、文字を意識し、絵本に興味を示す。

  • 4~5歳 読書入門期:読み聞かせ、なぞり読み、1文字読みをしながら自分で読もうとする。

  • 6~8歳 初歩読書期:速度は遅いが、独立して読むことを楽しむ。本を読むことが習慣化され、1冊の本を読んで創造的に読むことができる。 

  • 9~13歳 多読期:あらゆるジャンルの本を読み読書スピードもアップする。語彙が飛躍的に増加する。内容を評価・鑑賞することができる。発達の分かれ目となる時期。

  • 14~18歳 成熟読書期:多読傾向は減少し、読書から共感・感動を求める。読書の目的や資料に応じて、読書技術をもって本を読むレベルになる。


このようにそれぞれの年齢層によって、読書が果たす役割が多いことが分かります。いかがでしょうか。お子様は年相応の読書体験をしていまるでしょうか?


②課題となっている日本のICT教育


数学的リテラシー(リテラシー:識字能力(1位)、科学的リテラシー(2位)は世界トップレベルなのに対して、読解力の国際順位が下がった原因として、ICT教育で遅れをとっていることを専門家は指摘しています。


具体的には、この調査自体がコンピューターを使用して実施をされたのですが、日本の子供たちのコンピューターリテラシー(リテラシー:識字能力)が乏しく、設問をうまく理解できていなかったのではと指摘されています。


https://diamond.jp/articles/amp/233729 (広告を見ると記事を読めます)


シンガポールやフィンランド等、ICT教育が進んだ地域と比べると、日本の子供たちは、ゲームやチャットなどでスマホを使う場面は多くありますが、学習の場面でコンピューターを使う場面が他の先進国と比べて少ないです。


そのため、現代人が必要とされている分野での言語教育において遅れをとっており、例えばWeb上の説明を理解できない、パソコンやタブレットの指示や説明に従えない子供たちも多くいるようです。


(5)家庭でも「我が子」の語彙力は高められる



一口に「読書量を増やす」「コンピューターリテラシーを高める」と言われても、ピンとこないと思います。


子どもの語彙力を増やすためには、家庭でできることがたくさんあると思います。


上記の記事で、 南雲国語教室の南雲先生は、以下のような提案をしています。

①言葉を教えるといった意図をもって対話する。

  • 子どもの話を別の表現で受け答えする

  • 子どもと一緒に体験しながら、感じたことを言う

  • テレビなどを見ながらコメントする

②言葉を使って遊ぶ

  • しりとりや連想ゲーム

  • なぞなぞ、クロスワードパズル

  • 俳句など五七五の表現

  • ジョークやシャレなどで遊ぶ

上記の内容はとても初歩的なものに感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私自身教室生とお話をしていると、本気で悩んでいる子どもたちがいます。


「友だちの話や冗談が通じない。」 「授業で発言を求められると、なんていえばいいのか分からない。」

「なぞなぞやクイズ番組を見ても、そもそも知識がなくて面白いと思えない。」

「ドラマを見ているけど、お話についていけず理解できない。」

「国語の授業で漢字はわかるけど、単語(例:「ふと」、「ひょっとして」、「思いの外」)の意味が良くわからないものがある。」


等の話を聞くことがあります。


(6)すべての教科理解の基礎に国語力がある


国語は、すべての教科の理解において基礎となります。また、学校を卒業した後にも、日本社会で生活をするためには、日本語の理解が不可欠です。


こちらは英語教室ですが、最近子どもたちの日本語能力・教養の程度に大きな格差があることを実感しています。


ご家庭でも、まず国語教育で取り組めることを始めてみてはいかがでしょうか。子どもたちの使う言葉がワンパターンではないか、成長を感じ取れるかどうか、意識してみるのも一つだと思います。


今後、メルク英語教室でも英語の語彙獲得を通じて、日本語の語彙力と教養を高める一助ができるように指導したいと思います。


 
 

更新日:2023年2月18日


「大学教育にも携わってもう15年以上経ちました」


子供たちが幼い頃は、長期休みに一緒に休める仕事だからと思い、大学での非常勤講師の仕事を始めました。今では青年期の若者たちと関わることで、その考えに触発されて刺激を得ることを楽しみに教えています。


「英語を教えているのですか?」とよく聞かれるのですが、英語は国立大学の一般教養科目として教えています。


英語以外にも私立大学では韓国語を教えています。韓国語は抽選が出たり、新クラスが増設されるほど人気です。


また、某経済系学部では英語で経営に関する科目を教えています。こちらの科目、本年度受講生は10人全員、なんと留学生(アメリカ、韓国、台湾、中国、ブラジル、モンゴル等)だけでした。英語科目は地方大学の日本人学生には敬遠される傾向があります(日本の学生も毎年来てほしいです)。



「大学を取り巻く環境は変わっている」


すでにお子さんが大学に進学されているご家庭もあるかと思いますが、今後進学する上で、どこの学部に進めばいいのか、大学に行く必要があるのかないのか等、この記事を通じて考えるきっかけになればと思います。


(1) 工学部が定員を増やしている 多くの大学で少子化の流れに合わせて、各学部の定員を減らしている中、工学部だけは定員を増やしています。特に電子情報系です。IT業界における人材不足が影響しています。中信地区にある某大手メーカーでも、IT系人材の不足が企業の成長にも大きく影響しているそうです。大学のランキングに関係なく、プログラミング等を学習した経験のある学生がIT系企業に応募すると、複数企業から内定がもらえたとの経験談も聞きます。


(2) 数学専攻卒業者の人気が高まっている

皆さんが普段お使いのポイントカードやアプリの開発には、多くの数学者が携わっています。「一昔前までは、数学専攻の就職先は教員ぐらいしかないとバカにされていたこともありました」と某大学の理学部の先生がおっしゃっていましたが、今では数学専攻の卒業生は、開発系の企業からたくさんオファーが来るそうです。「新しいものを産み出す推進力のある人材」として、数学を得意とする人の力が求められているんでしょうか。

  

(3) 文系学部が減っている

教育学部、人文学部、経済学部などは、年々定員数を減らしています。少子化、事務職の減少、機械による作業効率化などにより、多くの仕事が消えています。数十年前まではヨーロッパ言語を教える大学が多かったですが、現在では英語以外の科目は大学に専任教員を置かないケースもあります。国からの予算も少ないため、なかなか科研費の獲得も難しいようです。

芸術や文芸を専攻する学生の中には、最初から就職を志すのではなく、創作家としての道に進む人たちもいます。一方、大学としては卒業後の進路実績を示すことによって、その価値が問われる傾向にあり、就職率や進学率が上がらない学部には人が集まらず、どんどんと定員を減らしている傾向にあります。(私自身は、文系大学生から多くの刺激を得ており、彼らに期待しています。)


(4) 語学は就職で有利になる

近年大学卒業時にTOEIC900点以上を獲得する学生の数は増えており、企業でも英語力のない応募者は選考対象外としている場合もあります。特記すべき資格や経験がない場合でも、TOEI650点以上がある場合には、その語学力を生かして海外営業、人事教育、経営管理、研究開発などに携われる可能性があります。また、日本語のできる海外留学生たちのニーズも非常に高くなっています。


(5) 農学という分野の注目度

人の基本的ニーズとして、「食べること」があります。農学は植物、動物、環境政策などあらゆる分野に関連している学問であり、その汎用性の高さから農業以外にも食品系、化学系、製薬系、畜産業、商社、園芸業、外食産業などあらゆる分野に進む人がいます。


(6) 理系は大学院進学率が高い

国公立大学を卒業する理系学生は、半分以上が大学院に進学すると言われています。ゼミでの研究を進めるのに4年だけでは足りないこと、理系は大学院卒を求めている企業が多いこと等がその背景にあります。信州大学を一例にすると、工学部、理学部、繊維学部の学生は大学院進学率が高いです。


(7) 医学部に入学する女性が増えている

私自身これまで何度か医学部の英語を担当していて顕著に感じているのが、15年前には1クラス数名だった女子学生の比率が圧倒的に伸びているという点です。一昨年担当したクラスでは、女性が4割程度にまで増えていました。

「女性の能力が増した」というよりも「女性の入学を妨げる要因があった」ことに理由があります。そのため医学部では、近年合格者の男女比率を開示するように求められています。2021年度は初めて女性合格者が男性合格者数を超えました。https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/igakubu-test-gyakuten


(8) CG、アニメ、Webなどデジタルデザイン系の専門職大学の人気が高まりつつある

オンラインゲームやeスポーツ人気、NFTなど仮想空間での絵画取引、Netflixなどデジタルコンテンツの需要の高まりと共に、デジタル系の専門職大学が台頭してきました。地元の信州大学でも、新たに「情報学部」を設立する動きがあります。美大、芸大でも視覚デザインなどの学科が人気で就職もしやすい傾向にあります。 現在の若者たちに人気の就職先として、任天堂、ソニーなど老舗の企業があります。その他、スクエアエニックス、LINE、DeNA、AbemaTVなど情報産業の台頭と共に急速に成長している企業が人気です。この分野で働いている方々は、数年間働いた後に転職や独立する等、企業の枠にはまらずに仕事をプライベートと両立させやすい等、今後この業界はZ世代に支持される分野でしょう。


(9) 高卒よりも就職でハードルが高くなるケースも

高校卒業時に、希望する就職先が見つけられず大学や短大に進学した学生たちの話をよく聞きます。その後、希望する就職先が見つかればいいのですが、特に就職先を見つけるのに苦労するのが、短大卒の男性、4年制文系大学卒の女性に目立ちます。

短大男子の就職先斡旋に苦慮していることは、指導者からも聞かれる言葉です。また、4年制大学を卒業した女子よりも、短大卒女子の方が賃金を安く設定して雇用できることから、長野県などの中小企業の多い地域では、短大女子の方がニーズがあります。

性別に関係なく、簡単な経理や事務作業などは、経営ソフトや決済システムの普及が進んでいます。単純事務職は今後どんどんなくなっていくことは明確です。


(10) 消えた大学、消えていく大学

「就職率が低い」、「明確な資格が取得できない」、「人気がない」、「資金がない」。そんな大学、学部、学科ななくなる傾向にあります。長野県内にある私立大学も、ほとんどの大学でいずれかの学科が定員割れしています。安定して倍率をキープできているのは医療系ですが、看護大学の数も多いため、少子化の煽りを受けて今後どうなるかは分かりません。


(11) 見直されている専門学校

NHKクローズアップ現代でも紹介されていましたが、日本食ブームにのって寿司職人やパティシエとなり海外で活躍しているケースがあります。賃金の上がらない日本から脱出する方法として、手に職をつけ、より「稼ぎやすい」海外へ進出する新たな仕事の見つけ方です。また、美容やファッション、映像制作なども日本の繊細な技術を買われて海外進出するなど、言語以外で勝負できるスキルをもって世界で活躍する人が専門学校出身または高卒というケースも稀ではありません。


(12) 留学という選択肢

円安傾向にある中、先進国への留学者数は減っていますが、日本よりも安価に大学や語学留学ができる先として、マレーシアやフィリピンが人気です。特にマレーシアには、小学生など若年層から親子で留学先に出かけています。海外の学校で学びながら英語やグローバルな知識を身に付けて、放課後は日本人向け学習塾に通い日本語を学ぶ「親子留学」が盛んです。海外の高校を卒業したら、「帰国子女」枠で日本の大学に入学するか、海外の大学に進学することも可能です。


先進国へ進学する一例として、カナダ、オーストラリアなどの比較的治安の良い英語圏に高校生またはワーキングホリデーとして出かけて、滞在実績や就職実績を作り、永住権を取得することを前提で、大学またはコミュニティカレッジに進学している場合もあります。



最後に:今を生きる子供たちを取り巻く環境の変化はとても大きい


大学生と話していると、将来に対するビジョンがはっきりしている子もいれば、何をしたいかわからず「とりあえずもう少し遊びたい」、「とりあえずいける大学に来た」、「偏差値に合わせて学校を選んだ」と話す学生もたくさんいます。


高校も大学も義務教育ではありません。大学に進んだことで、将来進む道が明確になり、希望の職に就き充実した社会生活を送り、素敵なパートナー、良き朋友に出会えた人がいます。一方で、無理して大学に入り、奨学金を多額に借りてしまい、就職後は返済が大変で所帯を持つこと、仕事に追われて自由な時間を得ることが難しくなる場合もあります。


…自分は一度大学を卒業した後に就職し、25歳で海外の大学院に留学しました。某金融系企業でバイトしながら、どうにか大学院で単位を落とすことなく卒業することができました。一方、私は中学生のころ英語が苦手教科だったので、留学でも苦労しました。もっと早くから英語を学んでおきたかったと、その時思いました。


子供たちの将来を占うことはできませんが、子供と話し合いながら(←これが重要だと思います)、将来に向けた道筋を立てて、1か月、一学期、一年ごとの短期目標から設定してみるといいかもしれません。まずは子供たちには、心身共に健全であってほしいと願います。


少しでも皆様の子育てにおいて、参考になれば幸いです。(林)

 
 
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